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奥山館
奥山氏は、井伊谷井伊家の分家で、8代あたりから分かれ、引佐の奥山郷を領地にして奥山朝清を称したことが始まりといわれています。
井伊直政(幼名虎松)の実母は、奥山氏の出でした。
直虎が井伊谷城の女城主となったのは、まだ幼い跡取りの虎松を守るためでした。長じて井伊直政を名乗り、徳川家臣の四天王と呼ばれるまで出世した虎松の父は、直虎の大叔父の嫡男で許嫁だった直親です。
直親は、今川氏に命を狙われ、9歳のときに信濃の松源寺に逃れ暮らしました。その間に直虎は出家。2人は結ばれませんでした。
情勢が変わり、直親は約10年後に帰郷。晴れて家督を継ぎ、奥山朝利の娘と結婚しました。その正妻との間に1561年に生まれた井伊家待望の男子が、虎松です。
しかし、安堵したのも束の間、直親はその年の末に、井伊家家臣の小野氏に、徳川家康と通じていると密告され、今川氏に謀殺されてしまいます。そこから、直虎や直政の母、井伊家の軍師的な存在だった龍潭寺の南渓和尚らの、虎松を守るためのさまざまな努力が始まったのです。
現在の奥山小学校の南に、奥山神社があります。その南向かいの高台が、奥山氏の居館跡です。遺構はなく、今はみかん畑になっています。
井伊家の菩提寺、龍潭寺には、奥山氏の墓も祀られています。
一時、小野氏に井伊谷城を横領されたときに逃れ暮らしていた龍潭寺内の松岳院の横の『子育て地蔵』は、実母が虎松の無事を願ってつくり、日々念じていたお地蔵様です。
基本情報
住所 |
〒431-2224 静岡県浜松市北区引佐町奥山 地図を表示 |
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電話番号 | 0535224720 |
その他情報
アクセス・交通機関 |
■新幹線 浜松 浜松駅北口バスターミナル⑮のりばから奥山行きバスで約70分、「引佐中村」下車、徒歩5分 ■新東名高速道路 浜松いなさIC 浜松いなさICより県道68号経由で約10分 |
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