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井殿の塚

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戦国時代になり、遠江地方で斯波氏と今川氏がその守護職を巡って争うようになると、井伊家は、はじめは斯波につきましたが、1513年に今川軍の総攻撃により当時の領主、直平が降城。今川の臣下に下りました。
そのために、以降は数々の辛酸をなめることになります。 
直平には、後に今川家に嫁いだ一人の娘と、直宗、直満、直義ら5人の男子がいました(次男は龍潭寺の南渓和尚といわれている)。直平からすでに家督を継いでいた直宗が1542年に戦死すると、直宗の嫡男、直盛が領主になりました。直盛には後に直虎を名乗る一人娘がいるだけで男子がいなかったため、直満はゆくゆくは自分の長男、亀之丞(後の直親)を直盛の養子にし、直虎と結婚させて家督を継がせようとしていました。
しかし、そのことで、直平の代から井伊家の筆頭家老をつとめていた小野道高の反感をかってしまいます。
小野道高は直満のことを嫌っていたとされ、直親が家督を継ぐことを阻止しようと、今川義元に「直満、直義の兄弟に謀叛の企みあり」と讒(ざん)言。義元は、2人を自害させ、幼い亀之丞の命も狙います。
このことが、その後の井伊家お家断絶の危機の発端になり、直虎の運命を大きく変えていくのです。
井伊家の兄弟の無念の死をいたみ、里人たちは、末弟の直元に乞い、供養のため、井伊谷城の居館敷地に塚を築き、遺骨を納めて輪塔を建て、一本の松を植えました。以来これを『濫塔の松』、あるいは『井殿の塚』と称し、香華を絶やさなかったといわれています。
江戸幕府の大老、井伊直弼は、1582年6月にこの塚を来訪し、祖先の墓所を礼拝して石垣等を寄進したと伝えられています。

基本情報

住所 〒431-2212
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷603-4 地図を表示
電話番号 0535224720

その他情報

駐車場 普通車:無料(浜松市地域遺産センター駐車場をご利用ください)
アクセス・交通機関 ■新幹線
浜松
遠鉄バス「奥山」行き乗車60分。井伊谷バス停より徒歩5分。
■新東名高速道路
浜松いなさIC
国道257号経由約10分
■その他
浜松駅北口バスターミナル⑮のりばから奥山、渋川・伊平行きバスで約45分、「井伊谷」下車、徒歩10分

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